1960年代にハリスコ州トナラーでつくられたカエル。作者はアマード ガルバーン(1899-1990)。アマード ガルバーンは伝説的な名陶工で、ディエゴ リベラが描いたメキシコ教育省(メキシコシティ)の壁画に登場する陶工のモデルといわれています。
ハリスコ州トナラーはメキシコを代表する陶芸の町。「ブリュニード」「カネーラ」「バンデーラ」「ペタティージョ」「ベトゥス」と呼ばれる5種類の伝統的なやきものがつくられています。そのなかでもっとも有名なのがこのカエルの製陶法でもある「ブリュニード」。繊細な筆づかいで絵付けされた動植物の文様と、焼成前に石と黄鉄鉱で磨くことによって得られる独特の光沢が「ブリュニード」の特徴です。