プエブラ州ウアケチューラ在住、Great Masters of Mexican Folk Art にも選出された陶芸家イグナシオ ペラルタ ソレダー(1952 – )が製作した「天使の香炉」。「死者の日」の祭壇でお香を焚くために作られたものです。
プエブラ州中西部の小さな田舎町ウアケチューラは「死者の日」に作られる祭壇が豪華で巨大なことで有名。天使や聖人などで装飾された華やかな香炉や燭台がその祭壇で使用されます。最盛期は8人ほどの職人が香台や燭台を製作していたそうですが、現在はたった一人だけに。その最後の陶工がイグナシオ ペラルタ ソレダーです。
ウアケチューラの近く、約30kmの距離にある町イスーカル デ マタモロスは「生命の樹」の産地としてとても有名ですが、その「生命の樹」はウアケチューラの香炉や燭台の製作スタイルが周辺に広まったことによって作られるようになったもの、といわれています。
