メキシコ・チアパス州のマヤ系先住民ツォツィル族のブラウス。襟ぐりと袖口に紫色の糸で手刺繍が施されています。また縫製もすべて手縫いです。両脇の裾に10センチほどのスリット入り。さらっとした感触の白い生地は綿製で、とても涼しく気持ちのいい着心地です。袖は肩から少しおちて、フレンチスリーブのようになります。
この半袖ブラウスは産地チャムラ村の伝統的なデザイン。とはいえ、1980年代からチャムラの女性たちはサテン製のブラウスを着るようになったため、現在はこのかたちのブラウスを着ている人はいません。
この手刺繍のブラウスは産地を代表する名人のひとり、マリア ゴメス ゴメスによる作品。彼女はチアパス州マヤの織物の伝統技術を守るためにつくられた女性たちによる組合、スナ ホロビルのメンバーです。

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