LABRAVA
アイザック バスケス ガルシア ファミリー

サポテック ラグ

メキシコ・オアハカ州の先住民サポテコ族の手織りウール ラグ
コチニールなどの天然染料ならではの味わいある色合いと
しっかりとした質感は、一生ものの品質です

サポテック ラグは、メキシコ・オアハカ州の先住民、サポテコ族の人々がつくる手織りラグ。美しさと耐久性を兼ね備えたつづれ織りのウール ラグです。もっとも重要な産地はテオティトラン デル バジェ村。この村は、サラッペ(サラペ)と呼ばれるメキシコ独特の男性用外套や毛布などのウール織物の産地として有名でした。現在では、服装の「近代化」とともに需要が減ったサラッペはほとんどつくられなくなり、おもにラグが織られています。

ラブラバではこの村でもっとも高名な織り手、イサク バスケス(Isaac Vasquez Garcia)の工房の作品を中心にご紹介しています。彼は、天然染料をつかった古代の染色法を復興させたことでも知られる、テオティトラン デル バジェ村を代表する染織家です。

イサック バスケス メキシコ ラグ

サポテック ラグはキリムなどと同様に、平織りの一種であるつづれ織りの技法で織られています。たて糸によこ糸を交互に通し、よこ糸をしっかり詰めて織るので、たて糸が隠れてよこ糸で模様ができていきます。ですから、よこ糸の色を変えることで、さまざまな美しいデザインを生み出していくのです。模様は表も裏も同じで、模様の左右が逆になりますが両面とも使用できます。

厚くしっかりと織られているため、とても丈夫で型くずれしません。ウール製なので、冬は温かく、夏はサラッと気持ちのよい感触で、季節を選ばずに使えます。よごれにくく手入れも簡単で、タペストリーとして壁に飾ったりソファーに掛けたりといろいろな使い方が楽しめる織物です。

コチニール カイガラムシ サボテン

イサク・バスケスが復興させた染色法の基本になる染料は、オアハカ地方の特産であるコチニール(サボテンにつくカイガラムシ)=赤色、岩の苔=黄色、ウィサーチェ(アカシアの一種の種子のさや)=黒色、藍=青色の4種類。原毛の色の違いや、染料の濃度、染色時間、媒染剤の違いなどによってさまざまに色調を変えたり、これらの染料を組み合わせることで緑や紫などほかの色に染めたりすることができます。

天然染料のなかで最高の赤を発色するといわれるコチニールは、もともとオアハカ地方の特産でした。テオティトラン・デル・バジェ村では古代からそのコチニールをはじめとする各種の天然染料で染めた織物がつくられていたのですが、化学染料の普及により20世紀はじめにその染色法が廃れてしまいました。1960年代、イサク バスケスは、途絶えてしまった天然染料を使った染色法を研究し、オアハカ州出身の世界的に知られる画家ルフィーノ タマヨとフランシスコ トレドの協力を得て、古代の染色法の復興に成功しました。