メキシコのマジョリカ焼

- イスラム スペイン 中国 日本の文化が入り交じるメキシコならではのマジョリカ陶器 -

メキシコのマジョリカ焼は、16世紀にスペインからメキシコに伝わり、プエブラ、グァナファトなどでつくられるようになった陶器。やきものの表面に錫釉を施して白地にし、その上に酸化コバルト・酸化銅などで絵付けしてつくられます。その技法は、オランダのデルフト焼、フランスのファイアンス焼、イタリアのマジョリカ焼、スペインのタラベラ焼などとほぼ同じ。これらの陶器は国によって名称こそ違いますが、もともとはスペインでつくられていたイスラム起源の陶器が、15~16世紀にイタリアで盛んになり、その後ヨーロッパ各国に広がってつくられるようになったものです。

メキシコのマジョリカ焼も、当初はスペイン製品を手本につくられていました。しかしそれだけではなく、次第にメキシコの陶工たちの感性と好みを反映したものに変化、さらに交易で伝わった中国・日本の磁器の影響も受けました。こうしてイスラム、スペイン、中国・日本、それにメキシコの文化が入り交じったメキシコならではのマジョリカ焼となったのです。

グァナファトは重要なマジョリカ焼の生産地のひとつでしたが、19世紀には廃れてしまいました。しかしゴルキー ゴンサレスが伝統的な技法によるマジョリカ焼を復興させました。

やはり重要な生産地であったプエブラでは、現在まで廃れることなくつくり続けられ、タラベラ焼と呼ばれています。


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ceramicacultura
Ceramica y Cultura : The Story of Spanish and Mexican Mayolica
University of New Mexico Press

スペインとメキシコのマジョリカ焼の歴史などが詳細に解説されています。写真も多数掲載。
スペインとメキシコのマジョリカ焼の歴史 ››


Maiolica Ole
Maiolica Ole - Spanish and Mexican Decorative Traditions
Museum of New Mexico Press

15~19世紀のマジョリカ焼の写真を多数掲載。中国磁器に描かれていた模様がメキシコでどのように変化したか、など解説も充実しています。